株式会社TOWING(代表取締役CEO:西田宏平、以下「TOWING」)は、バイオ炭・二酸化炭素除去(CDR)プロジェクトを牽引するオーストラリア発のBiocareと、二酸化炭素除去と土壌改良を促進することを目的としたパートナーシップを締結したことをお知らせします。
1、背景とパートナーシップの概要
世界において温室効果ガスの排出量を正味ゼロにする「ネットゼロ」を実現させることが急務とされる中、気候変動への対応を加速するグローバルな連携が極めて重要と考えます。
この日豪のパートナーシップでは、バイオ炭の世界市場の開拓と拡大に焦点を当て、Biocareの日本・オーストラリア・ベトナム・インドネシア・米国・中南米にまたがるプロジェクトにおいて、TOWINGの「高機能ソイル技術」を活用したバイオ炭の生産を促進することにより、バイオ炭産業が最終用途の枠組みとして採用するきっかけを提供します。バイオ炭を土壌改良材として使用し、食料安全保障と土壌の健全性を向上させながら、二酸化炭素削減につなげられるバイオ炭の可能性を示します。
TOWINGの「高機能ソイル技術」は、Biocare社のグローバルなバイオ炭プロジェクト下で生成されるバイオ炭にさらなる付加価値を提供し、年間で24万8,000のCDRクレジットの発行が見込まれます。
2、各社のコメント
・Biocare Co-Founder and CEO Abraham Robertson氏
「TOWING社と提携することを嬉しく思います。私たちは共に、農業における2つの大きな経済的チャンスに取り組んでいます。それはバイオ炭とCDRです。気候変動の緩和に貢献するだけでなく、土壌の健全性を向上させ、結果として食料安全保障を改善するエンドツーエンドのソリューションを提供することが可能であることを実証します。」
・TOWING 代表取締役CEO 西田宏平
「私たちは、Biocare社とのパートナーシップによって、二酸化炭素除去と土壌の健全性に大規模なインパクトを与えることができると考えています。高品質なバイオ炭プロジェクト開発に関するBiocare社の専門知識と、各プロジェクトにおける微生物と土壌の健全性技術に関するTOWINGの専門知識を合わせることで、今日の気候変動と生態系の問題に総合的に取り組むためにますます重要になっている、高品質なCDRクレジットプロジェクトを生み出すことができるでしょう。」
3.Biocare社について
オーストラリアを拠点とするBiocare社は、バイオ炭・CDRプロジェクトの開発と収益化において世界的なリーダーであり、農業や林業事業者と提携しながらバイオ炭プロジェクトを実施しています。これらのプロジェクトにより、バイオマス廃棄物の管理、CDRクレジットの創出、廃棄物のアップサイクルによる追加収入源の確保を支援しています。