運営会社について

運営会社であるTOWINGは、「持続可能な超循環型農業を地球・宇宙双方で実現する」をミッションに掲げ、2020年2月に設立した、名古屋大学発のグリーン&アグリテックベンチャー企業です。

温室効果ガス排出削減と、減化学肥料・有機転換を同時に実現する土壌改良材である、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を開発・販売しています。
未利用バイオマスを宙炭としてアップサイクルし、農業に利用することで、持続可能な食料生産システムを実現を目指しています。

宙炭とは、地域の未利用バイオマス(もみ殻や畜糞、樹皮など)を炭化したバイオ炭に、独自にスクリーニングした土壌微生物叢を添加し、地域で利用される有機肥料で、微生物を培養した土壌改良剤「高機能バイオ炭」です。

宙炭の主な導入効果は、下記3点です。
・有機肥料に適した土づくりの期間短縮
(従来手法では5年かかるところ、宙炭では約1カ月で土づくりを完了)
・農地への炭素固定
(10aあたり、CO2換算で1〜4tの炭素固定量を確認)
・収量の向上
(生産法人7件への試験導入では、20〜70%の増収を確認)高機能バイオ炭には大きな特徴が3つあります。

 

 

世界で排出される温室効果ガス490億トン(CO2換算)のうち、農業・林業・その他の土地利用による排出が1/4を占めています。日本では農林水産分野が、全排出量の3.9%、およそ4,747万トンを排出しています。(※1)

また化学肥料に利用される窒素やリンなどは、化石燃料や鉱物などの限りある資源を活用して生産されています。近年の人口増加に伴って化学肥料の利用量が急速に伸びている一方で、資源の枯渇や価格高騰が問題視されています。農業・畜産業・漁業などの現場で、窒素やリンなどを含む大量の未利用バイオマスが発生し、有効活用できていないことも課題です。

これらの課題を解決すべく、EUではFarm to Fork戦略、米国では農業イノベーションアジェンダ、そして日本ではみどりの食料システム戦略(※2)をそれぞれ制定し、温室効果ガス排出削減や、化学肥料依存から有機肥料利用への切り替えをはじめとする、地域資源を活用した持続可能な栽培方式への転換を推進しています。

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(※1)参照:農林水産省「みどりの食料システム戦略参考資料」P5説明資料内)https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/team1-153.pdf

(※2)農林水産省 みどりの食料システム戦略トップページ https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/